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劇場オリジナルアニメ「LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-」キックオフイベント in ワンダーフェスティバル2019公式レポート

2月10日に千葉・幕張メッセ国際展示場で開催された「ワンダーフェスティバル2019[冬]」内WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!29ブースにて、新作アニメ「LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-」初となるイベントが開催された。この作品は、2019年4月5日より2週間限定で劇場公開される“平成最後の”劇場オリジナルアニメ。その記念すべき初イベントに登壇したのは日高里菜(三乃ハラミ役)、長縄まりあ(らん役)、花守ゆみり(本天沼久美役)、橋本裕之(監督)、上江洲誠(脚本)という豪華メンバー。約40分という短い時間の中で、トークショーに加え、会場限定で本編冒頭が最速公開されたりと「LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-」の魅力を最大限にお届けできる内容盛りだくさんなステージとなった。
まず、この作品はTVシリーズも存在しない完全オリジナル作品ということで、どんな内容なのかまだあまり知られていないのが正直なところ。そこで「よくわかるレイドバッカーズ講座」と題して、いくつかのキーワードを挙げながら作品の見どころを紹介していくことに――。
最初のキーワードは「“逆”異世界転生」。これは橋本監督いわく「そのまま」の意味で、昨今流行りの異世界転生ものとは“逆”に、勇者や魔王たちが現世に転生してくる事が物語の発端になっているという。そこに至るまでのあらすじはキャストの3名が読み上げることに。(http://laidbackers.com/story/)1番手の花守と2番手の日高がナレーション風に朗読し、最後のセリフ「私と一緒に、魔王のかけらを集めてもらえませんか?」は、長縄が自身の演じる元・魔王“らん”のキャラクターボイスで披露した。
どうやら、異世界で勇者達と闘っていた魔王が「異世界転生の術」で現代・京都に逃げ、勇者達も同じく魔王を追いかける為に「異世界転生の術」で現代にやって来た・・というところから物語が始まるらしい。しかし、全員が転生に失敗し、魔王は小学生になったり、姫騎士に至っては犬の姿になったり・・・。いろんな意味で新たな生活がスタートした。日高が演じるハラミ達勇者一行の居候先は、花守演じる久美が営む京都の駄菓子屋という事で、ここを拠点に「魔王の欠片」が引き起こす様々な事件を、宿敵であった魔王と勇者達が手を組みながら解決していく、という物語だ。

続いてのコーナーでは「むかし勇者、いまニート」をキーワードにキャラクター紹介が行われた。作品のキャッチコピーにもなっている、この印象的なワードの意味するところは「ものすごく大変なことをしてきた人が、知らない世界に来てゆっくりくつろぐ話」(上江洲)とのこと。
日高演じる主人公の三乃ハラミはまさに文字通り、かつては勇猛果敢な狂戦士だったが現世では自堕落なニートになってしまったという、まさに「むかし勇者、いまニート」なキャラクター。ほかにも「むかし武闘家、いまアイドル(ユーチューバー)」の舞坂舞(CV:茜屋日海夏)、「むかし魔術師、いまヲタク」の草薙・K(CV:大地葉)、「むかし魔王、いま小学生」のらんと、個性豊かなキャラクターたちが画面に映し出されていく中で、「むかし姫騎士、いま犬」のアーネリア(CV:内山夕実)が出てきたときには、その強烈なビジュアルのインパクトに会場が一瞬ザワッとなっていた。なお、花守演じる本天沼久美は主要キャラでは唯一の普通の人間で、京都に住む美大生にして駄菓子屋の店主。今はハラミたちの家主となった苦労人だ。

これらのキャラクターが織りなす「LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-」の作品世界に実際に触れてもらおうと、この会場限定で本編の冒頭部分が上映されることに。まだ完成したばかりという、約4分間の貴重な映像が世界最速で公開された。そこではハラミの勇者らしい、かっこいい姿を十分に堪能することができたが「いや、違うんだよ! 本当はこんなにかっこよくないんだよ!」(日高)とのことなので、実際のハラミがどんな活躍を見せるのかは劇場公開までお楽しみに――。

  • 日高里菜
    (三乃ハラミ役)
  • 長縄まりあ
    (らん役)
  • 花守ゆみり
    (本天沼久美役)
イベント後半ではキャスト3名にクイズが出題され、その正解数に応じて出演者のサイン入りポスターがファンにプレゼントされるという企画を実施。最初の問題は橋本監督からの出題で「“逆”異世界転生」にちなんで「次の単語の対義語をお答えください」というものだった。「野良犬」→「飼い犬」(日高)、「洋犬」→「和犬」(長縄)と2人は順調に正解したが、「ボケて!」という橋本監督の要望に応えて花守が「駄犬」の対義語を「泥棒猫」と解答(正解は「名犬」)。大喜利の腕前も見せたところで、第2問は上江洲から、本作の舞台である「駄菓子屋」に因んで駄菓子に関する出題がされた。駄菓子の定番・うまい棒の種類をひとり1種類ずつ答えよ、という問題であったが、花守と長縄が1人で大量の回答を出したために日高はひとつも答えられず……。この結果がプレゼント数にどう影響するのか?最終問題の「京都のお祭り・五山の送り火は何のために行われる行事?」では、3人で相談した結果「“大”の字がダイイングメッセージになっている」と最後も大喜利のような解答に(笑)。プレゼントキャンペーンは公式Twitterにて15日(金)まで開催中とのこと。審議の結果、プレゼントが何名に贈られることになったのかは、ぜひ作品公式Twitterにてご確認を!

最後に初解禁情報として公式ノベライズが角川スニーカー文庫より4月1日に発売されることが告知され、あっという間にイベントはエンディングとなった。
【橋本】 本当にただ楽しく作っている作品です。この劇場版が盛り上がって、もっと展開できたらいいなと思うので、ぜひ見てください。よろしくお願いします。
【上江洲】 気楽に楽しい、見たらニコニコできるアニメを作ろうと思って作りました。大人は底意地の悪いギャグでニヤニヤ出来ますし、小さなお子さんと見に行ってもらっても面白いアニメになっているので、応援してもらえるといいなと思います。
【花守】 スタッフ陣の作品に対する底知れない愛情を感じながら、私も楽しく声を当てさせていただきました。元勇者たちが現代に来て、どんな活躍をするのか? それとも活躍しないのかは、ぜひ劇場に行ってみてお楽しみください。
【長縄】 皆さん本当に仲よしで、その楽しい感じが作品にも出ていると思うので、劇場でそれを感じてくれたりとか、笑ってくれたりしたらすごくうれしいなと思います。
【日高】 きっと伝わっているとは思うんですけど、楽しいものを作りたい!という思いでこの作品が生まれました。アフレコ現場もみんなが同じ方向を見ながら、楽しみながらアフレコできていたなと思っています。自信をもって面白いと言えるものになりましたので、公開を楽しみにしていてください!
とそれぞれが挨拶し、盛況の中イベントは終了となった。
本作が気になったという方は、現在前売券(特典:鈴木次郎描き下ろしクリアファイル)が発売中なので早めにGETしに行こう!また、イベントの模様は期間限定で配信でもお楽しみ頂けるので是非ご視聴頂きたい!

https://www.youtube.com/watch?v=30idH0ZFnRU
http://live.nicovideo.jp/watch/lv318008082

公開まで約2ヶ月。「LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-」に引き続きご注目頂きたい!

テキスト=仲上 佳克 カメラマン=上田真梨子

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